脳ドックと「2001年 宇宙の旅」

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今日は人生初の「脳ドック」を体験した。これは別になにか異常を感じているから受けたわけでなく、市が行っている特定健康診査で料金が約1万円と格安で検査が出来るため、せっかくなので受けてみたのだ。

もし異常が見つかれば早期発見で対処できるし、異常がなくても安心を一万円で買ったと思えばいいわけだ。とか言いつつ、いざ検査が始ると結構不安になるもの。

特に最初の問診で簡単な計算や、記憶のテストがあるのだが、もともとそれらが苦手な自分にとって、ただ単に頭が悪いだけなのに、それを異常ありと判断されるわけにはいかないので全力で答えた。こんだけ頭を働かせたのは高校入試以来かもしれない。

その後血圧や採血等を行い、いよいよ脳ドックのメインイベント「MRI検査」が始まった。

検査用の服に着替え、MRIの置かれた部屋に入る。

そこには真っ白な診察用の台と、同じく真っ白で球体のMRI本体があった。

そのどこか近未来的なデザインを見るなり、「おおっ!これがMRIか!かっこいい!!」と中2の心を持つおっさんのテンションが上がる。

看護師さんからMRIの説明を受け、そして検査がスタートした。

まずMRIの台に乗ると、撮影のときにブレないように頭部をガッチリと固定される。そして目の前には透明なゴーグルのようなカバーを装着。

そしてゆっくりと自分の乗った台が、MRIのドーナツ状の穴の中へと移動していく。この状態だともう廻りの様子など全く見えず、ゴーグル越しに見えるのはMRI本体の白い色だけ。内部は耳栓をしていてもウ~~~ンと低音の音が響いていくる。そしてついに僕の頭の撮影が始まった。

いざ始まると猛烈な爆音に包まれるが、しばらくすると、なれてくる。

しかし自分は別に閉所恐怖症ではないのだが、ゴーグルで視界が狭い上に、すぐ目の前がMRIの本体という、例えるな超ギリギリのカプセルホテルに入っているような感じなので、後半は結構な閉塞感でちょっと怖くなった。検査は約20分とかなり長いので、狭いのが苦手な人はキツイかもしれない。

そんなちょっぴり恐怖を感じながらMRIを受けている間、
ある事を考えてた。どういうわけか人生初のMRIなのに何故か不思議と初めてじゃないような気がするのだ。

この既視感、つまりデジャヴの正体は一体・・・・

・・・・はっ!わかった!

これ「2001年 宇宙の旅」だ!

この真っ白な色と、その本体でうっすら光るライト!
あの映画の宇宙船の美術セットと同じだ!

そしてMRIの球体の本体は、まさに宇宙ポッド!

ゴーグル越しにそれらを眺めるは宇宙服を着たボーマン船長!!

後半で恐怖を感じるのはまさにあの!あれだ!(自主規制)

これで検査をAIがやってくれたら完璧だな。怖いけど。

そんな調子でその事実に気づいた瞬間からMRI検査が、この映画の4DX(映画の内容に合わせて椅子が動いたりする上映方式)のような感じになってしまった。

そのためか検査が終わるとちょっと「進化」したような気がした(大げさ)。ちなみに検査結果は来週に聞かされます。

そんなわけで映画好きの方はMRIを受けると、絶対に「2001年 宇宙の旅」が観たくなります。

以上初MRI検査でした。

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